テープ版読者会

内容

トップ

テープ版読者会[ばんどくしゃかい]とは

音訳リスト

取り扱い出版社

出版社が販売・・・なぜ?

ブログ

ボランティア募集

リンク(作成中)

お問い合わせ

【出版社が販売】・・・なぜ、出版社が???

何人も、本を読む権利を有する・・・読書権だから
活字の本も、音訳の本も、点字の本も、大活字の本も
ニーズに応えて出版社が販売すべき

★視覚障害者の読書環境★

現在、日本国内の視覚障害者数はほぼ36万人と言われています。
全盲の方も弱視の方も含めての数字です。
就職状況については、以前は職種が限られていましたが、
今は様々な分野で多種多様な仕事に従事している方々が大勢います。
一方、読書環境については、従来の点字による読書に加え、
音訳やIT機器による合成音声を利用した読書、拡大読書器など、
ニーズに合わせた読書の方法が広がり始めました。

また最近は、障害者を受け入れる大学が増え、
視覚障害を持つ学生をサポートするため、大勢のボランティアが、
教科書や副教材、資料などを点字やテープ(CD)に翻訳・音訳し、
彼らのキャンパスライフを支えています。

企業においては、
障害者雇用促進で雇用率達成の努力が
社会福祉貢献度アップ=好感度上昇につながることもあって
雇用する会社も増え、
相まって周囲の意識変革も進み、
社会進出の可能性は少しずつ広がりを見せています。

しかし、
周囲の意識変革が見られる一方、
情報の伝達方法の多くを占める活字媒体、
特に出版物に関して言えば、
日々刊行される雑誌・本・新聞等々を、
すぐ手にとって読めない現状が依然として存在します。
この情報格差を埋めるべく、
各点字図書館を含めた視覚障害者情報支援施設が、
それぞれのできる範囲で点字化や音訳化に取り組んでいます。

単行本の音訳については、
全国の点字図書館やボランティア・グループが音訳化を手がけ、
原本発売から遅れはするものの、
変わらぬ内容のものを入手することができるようになってきました
(出版総数の1割程度)。

ですが雑誌の場合、
中でも週刊誌は、3桁に及ぶ種類が発売されているにもかかわらず、
ごく限られた雑誌の、それも記事の抜粋版音訳がほとんどで、
開拓の遅れている分野です。
文芸書と比較すると、
週刊誌は日常生活に密接した分野の話題が多く、
利便性が高い出版物で、
障害者のみならず晴眼者にも購読し易い活字媒体であることは
周知の事実です。
この分野でも、
情報格差を小さくする、あるいは無くすことが
一つの大きな課題であると考えます。

 
★ノーマライゼイションとは★

さて、
ノーマライゼイションという言葉をご存知ですか?
『障害を持つ市民とそうでない市民が、対等平等に共存すること』、
これがその理念です。
書店の店頭やコンビニで、発売されたばかりの様々な雑誌を手に取り、
パラパラと立ち読みしている光景は珍しいものではありません。
このことは、週刊誌の庶民性が高いことの表れです。
硬軟取り混ぜて、目次を参考にしながら読みたい記事を自分で選択する、
このごくあたりまえの権利(読書権)を
、視覚障害者は行使できずにいます。

★読書権とは★

NPO日本文芸著作権センターの発行している文藝著作権通信
2004年2月発行の
『特集/視覚障害者と著作権』 より下記抜粋させていただきます。

『著作者に著作権があるのと同様に、全ての国民には読書権があります。健康で文化的な生活を営む基本的人権の一部と考えていいでしょう。(略)報道の自由や言論表現の自由は、報道する側、表現する側だけに与えられたものではありません。自由な報道や言論を読みたいという、読む側の権利によって支えられている面があります。これが国民の読書権です。(略)公共図書館に税金が投入されるのは、全ての国民、住民の読書権を保証しなければならないという理念があるからです。ところが、図書館に本があっても、読めないのが視覚障害者です。幼少の頃からの視覚障害者は、点字で読むことに習熟していますが、中途失明者の場合は、点字の習得そのものが難しく、ある程度学習しても、スラスラ読むというわけにはいきません。そこで必要になるのが朗読による録音図書です。』

読書権は全ての市民の権利で、
当然、
視覚障害者もその権利を行使する自由を有しているわけです。
当会はその権利が特に行使されにくい状況にある週刊誌を中心に
様々な本の音訳媒体を提供するという活動を行っています。

 

★出版社の認識★

それでは現在、
出版社側はどのような関わり方をしているでしょうか。
出版社にも、
日本国憲法第25条
『すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する』
に基づき
“情報の平等な提供に関する努力義務”があると考えます。
しかしながら、現在は殆どの出版社がそのことを考慮せず、
ボランティア団体に肩代わりさせているような状況です。

当会は現在、数社の出版社と契約し、
単行本のCD(DAISY)版の製作委託を受けています。リスト参照
視覚障害者への図書提供は、
その多くが点字図書館などの福祉分野の範疇です。
有料で提供されているものも少数ありますが、
価格が原本の数倍となり、
個人が購入するにはハードルが高すぎます。

出版社から音訳版の製作依頼を受け、
出版社が原本と同価格で出版社が販売する、
出版社主導の音訳図書をこれからも作り続けていきたいと考えています。
高齢化社会に突入して久しい現在、
販売対象は視覚障害者に限りません。
“耳から読書”のスタイルは、
細かい字を嫌う年配者、
入院患者、
通勤時に、
また家事やウォーキングをしながら、など、
様々に活用できる媒体です。

2009年夏に、ジュンク堂書店池袋本店にてフェアを開催し、
その後、週刊誌・単行本のCD(DAISY)版の常設販売にいたっております。
ワン・ソース マルチ・ユース”として、
一つの出版物の読書媒体を、
それぞれ利用者が選択できる状況が
加速することを願っています。

ジュンク堂書店池袋店デイジーコーナージュンク堂書店池袋店デイジーコーナー02

先頭にもどる